マラソンと聞いて42.195kmのフルマラソン?、楽天マラソン?という人もいるかと思いますが今回世界にはこんなにヤバいマラソンが存在しますので紹介していきたいと思います。世界には訳が分からないレースばかりで流石に参加はしたくはありませんが、興味はあります(笑)
スパルタスロン
スパルタスロンは、世界史で最も有名な戦いの一つ、紀元前490年の“マラトンの戦い” に由来します。古代の偉大な歴史家ヘロドトスは、アテネ軍の将軍がスパルタ軍に応援を依頼するため派遣したメッセンジャー、フェイディピデスが「出発の翌日に」アテネからスパルタに着いたとしています。これを実証した方がいて、2日で246kmを完走しました。
このレースの制限時間と距離は36時間で245.3kmとなっておりますが、エントリー条件もなかなかやばかったので引用させていただきます。
①優先エントリー枠
過去、スパルタスロンレースにて10回以上完走した方
100kmレースにおいて、男性7時間半、女性7時間52分以内に完走した方
他にもたくさんの基準レースがありそのタイムが書いてありましたが、たくさんあったので100kmレースのタイムのみを紹介します。まずここで優先エントリーが10回は置いておいて、100kmで男性だとフルマラソンで3時間9分、女性だと3時間19分でのペースで走らないといけません。相当条件が厳しいです。一般枠はどうでしょうか?
②一般枠
100kmレースにおいて、男性10時間、女性10時間範囲内で完走したことがある。
100マイルレース(160km)において男性21時間以内、女性22時間以内で完走したことがある。
※2021年以降は120km未満のレースは資格基準として認められませんと書いてありました。これだと頑張れば行けそうですが、245kmを走ると考えると相当トレーニングが必要です。後医療証明書として医師による健康診断書が必要となってきます。これだけの過酷なレースとなると当然かもしれません。
このレースは何がきついかというと制限時間の関門がとてもシビアな点です。最初の81kmを最大で9時間半でチェックしないといけないので、ゆっくりしていると最初の関門が通過できません。次に43kmを6時間半、24.5kmを4時間、23.5kmを4時間半、23kmを3時間半、50.3kmを8時間とゆっくり休む時間がないです。
セクション | チェックポイントno. | アテネからの距離 | 閉鎖時刻 | 次のポイントへの距離 | 最大時間 |
アテネ – コリント | 0-22 | 81km | 金曜の16:30 | 81km | 9時間半 |
コリント – ネメア | 22-35 | 124km | 金曜の23:00 | 43km | 6時間半 |
ネメア – リルキア | 35-43 | 148.4km | 土曜の03:30 | 24.5km | 4時間 |
リルキア – ネスタニ | 43-52 | 172km | 土曜の07:30 | 23.5km | 4時間半 |
ネスタニ – テゲア | 52-60 | 195km | 土曜の11:00 | 23km | 3時間半 |
テゲア – スパルタ | 60-75 | 245.3km | 土曜の19:00 | 50.3km | 8時間 |
他には気温差が激しく日中は28度程度まで上がりますが、夜中は5度くらいまで下がるため温度調整が難しいのと、野犬がコース中におり、噛まれることがあるらしいのでそういう怖さもあるレースらしいです。参加者は途中でリタイアする方も多く、2019年は377人参加し、197人が完走し完走率は52.3%でした。これだけ選ばれた方の中で半数しか完走できないのはそれほど過酷なレースです。
サハラマラソン
これのマラソンはサハラ砂漠を7日間かけて約250kmを走るマラソンで毎年コースが異なるので大体250km走ることになるが、詳しく調べてみると完走自体は先ほどのスパルタスロンレースよりも全然簡単で、日にちごとに距離が決められています。第1ステージから第3ステージまでが25kmから40kmくらい、第4ステージが70kmから85kmくらい、第5ステージが42.2km、第6ステージが10kmから20kmくらいと決められており、2019年のレースでは第4ステージが76.3kmオーバーナイトステージがあり、34時間以内に走らないといけません。しかも補給水とテントしかなく、食料品は自身で準備しなければなりません。ですので選手は7日間の食料品を持って砂漠を走らないといけないという過酷なレースです。
しかし、調べてみて参加した方はそこそこ年配の方も多く初めてのマラソンがサハラマラソンという方もいました。この理由としては、制限時間は余裕があるので、歩きさえすれば時間内にゴールでき、半分観光のノリで来ている人もいるように見えました。ですので、歩き続ける気力さえあれば完走がみえてくるレースとも言えます。参加者の話では、「夜は星がきれいで、とても自然を実感できる場所」と言っており、一度経験してみたいなと調べて思いました。
南極マラソン
こちらは名前の通り南極でマラソンを行うのですが、ハーフマラソン、フルマラソン、100kmの3つから選ぶことができます。100kmに参加する場合はナミブ砂漠・アタカマ砂漠・ゴビ砂漠マラソンのうちの2つを完走していることが条件で、それだけでも相当なハードルの高さとなっております。以前はサハラ砂漠マラソンが条件に含まれていたのですが、現在は運営会社が違うらしく、条件から除外されていました。
ナミブ砂漠マラソン・・・7日間で250kmを走る。体感気温は0~50度。
アタカマ砂漠マラソン・・・標高3000mで気温差40度の中で7日間で250km走る。
ゴビ砂漠マラソン・・・標高1100~1500mで7日間で250km走る。
これら3つのマラソンもすべて食料は背負って走らなければならず、寒暖差が激しく相当過酷なマラソンといえます。このうちの2つを完走している人は本当に選ばれし人といえるでしょう。
南極マラソンは気温は標高900m、マイナス10度~20度で、マラソンのコースは整備されているとはいい、雪の上を走ることになりますし、路面のスリップに気を付けながら走ることは相当の体力を消耗するレースとなっております。しかしながら、この南極マラソンはマラソンファンの中では憧れのレースらしく、1年待ちは当たり前というほどの予約が入るほどのレースなのです。これだけ条件がきついので、条件を満たしたのであれば走ってみたいというのがランナーの性なのかもしれません。
まとめ
世界には本当に様々なマラソンがあり、条件がまず参加すら難しいものもあるが、完走した人しか味わうことが出来ない満足感、達成感が得られると思います。
今回は個人的に気になったことを紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。